鎖国をしていた時代、唯一の貿易の窓口である「出島」を構えていた長崎には、さまざまな国の文化が根付いています。
その影響により、現在も異国情緒溢れるスポットが多く存在します。
そしてスポットだけでなく、ご当地グルメにも異国の要素が詰まっています。
今回は、国際交流の歴史が垣間見える長崎のご当地グルメを紹介したいと思います。
まず取り上げたいのが、ピラフ・スパゲッティ・トンカツがひと皿に盛り付けられたトルコライス。
トルコライスと言うと、トルコが関係しているのかと思いがちですがそうではありません。
由来には諸説ありますが、中華料理のピラフ、洋食のスパゲッティ、和食のトンカツがすべて一体になったレシピが、東西の文化が入り交じるトルコの国に通じるという理由で、トルコライスと名前が付けられたのだそうです。
和洋折衷のおいしい食を贅沢に味わうことができる一品として、長崎の人々から長年愛され続けています。
次に挙げたいのが、佐世保バーガーです。
佐世保バーガーとは、佐世保市内のお店で提供している、注文されてその場で作りはじめるこだわりのハンバーガーのことを指しています。
ハンバーガーの具は、一般的なパテの他、鶏肉・ベーコン・エッグ・野菜などを含む色々な種類があり、次々に独自性あるハンバーガーが生まれています。
ちなみに佐世保バーガーは、戦後に長崎に米海軍基地が置かれ、アメリカ文化が広まっていった中で誕生したもの。
当時、佐世保の飲食店が米国海軍から直接レシピを教わって作るようになったと言われています。
その後、佐世保に次々とハンバーガーの店が増え、店ごとに独自のアレンジを施すようになり、佐世保流のハンバーガーとして定着したのだそうです。
この他にも長崎には、異国との繋がりを感じるご当地グルメが多く存在します。
長崎の歴史に触れてみたい方は、ぜひ調べてみてはいかがでしょう?